1.はじめに
組立保険の保険料は、工事の目的物(機械や設備の種類)に応じた基本保険料、工事期間、請負金額、自己負担額、付帯する特約によって決まります。工事目的物の種類は非常に多岐に渡るため、一般的な相場を表すことはできませんが、保険料例でご説明します。
2.組立保険の保険料の決まり方
組立保険の保険料は、工事の目的物(機械や設備の種類)に応じた基本保険料、工事期間、請負金額、自己負担額、付帯する特約によって決まります。火災保険や建設工事保険と異なり、物件の耐火構造ランクや所在地は関係ありません。基本料率は、工事目的物の種類によって決まりますが、その種類が非常に多く、料率の幅も広く、また工事期間の長さおよび保険金額の大小に対し、保険料の負担の割合は完全比例しないため、保険料の相場(平均的な水準)を表すことはできません。保険料例をご参照ください。
3.組立保険の保険料例
3-1.保険料1
工事内容:レーザー加工機据付工事
工事期間:2か月間
請負金額:2,000万円
保険金額:2,000万円
支給材 :なし
自己負担額:10万円
特約:損害賠償責任担保 特約保険金額 1事故5,000万円
保険料:約6万円
3-2.保険料例2
工事内容:ビルの冷暖房設備の設置工事
工事期間: 2か月間
請負金額:5,000万円
保険金額:50,000千円(免責金額2万円)
支給材: なし
自己負担額:なし
特約:損害賠償責任担保 特約保険金額 1事故5,000万円(免責金額0円)
合計保険料 :約10万円
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4.保険料の割引方法
建設工事保険には、経営事項審査の評点ランクによる割引はありません。上記の保険料に割引を適用する方法としては、年間包括契約を締結する(上記は個別契約の例)ことで、10%の割引、自己負担額を50万円に引き上げることで、5%~10%の割引が適用できます。
5.まとめ
組立保険の保険料は、工事種類により大きなバラツキがあり、さらに保険料率が保険期間の長さ、保険金額の大小により変化するため、保険料の量感を見込むことは難しいので、保険会社に確認しましょう。また、可能であれば年間包括契約を選択したほうが保険料は割安になります。