PL保険(生産物賠償責任保険)の必要性|自転車の製造・販売者のリスクに備える

自転車販売業者のホームページには、PL保険に加入している旨を表示しているケースが多いです。それほど安全性を求められる交通上用具であり、自動車と同様に安全点検も必要ということです。
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1.はじめに

自転車販売業者のホームページには、PL保険に加入している旨を表示しているケースが多いです。日本国内で起きた自転車のPL事故の影響があるようですが、使用環境なども要因がありそうです。

なお、生産物賠償責任保険(PL保険)についての記事一覧は生産物賠償責任保険(PL保険)のすべてにまとめてあります。また、法人向けの損害保険全般について知りたい方は、法人向け損害保険のまとめに各商品ページへのリンクがまとめてありますのでぜひチェックしてみてください。

自転車製造・販売業のリスクとPL保険

自転車製造・販売業のリスクとPL保険の必要性をチェックしましょう

2.折り畳み自転車のPL事故

折り畳み自転車が流行した頃、折り畳み自転車を運転中に、前輪と後輪をつなぐアルミ合金製のフレームが突然折れ、運転していた男性が地面に顔面をぶつけ、歯を8本折る大けがを負う事故が起きました。国民生活センターは事故が発生した自転車と同じ型の自転車をテストした結果しましたが、同様の現象が再び起きました。そのことが新聞に掲載され、自転車の安全性とPL保険が注目されることとなったため、メーカー・販売会社はPL保険に加入していることを表明するようになりました。

3.自転車と自動車の比較でみるPL保険の必要性

自転車の運転に免許は必要ありません。自転車には車検がありません。自動車は、運転免許制度により、運行者の運行前点検など自動車の作動も含めた安全運転が義務付けられており、さらに自動車の車検制度により自動車自体の安全性を維持する仕組みがありますが、自転車はそれらがないため、その安全性を維持する法的仕組みがないため、一度、ユーザーに渡ると、点検などの機会が自動車よりも少ないことも、PL保険の必要性を高める要因かもしれません。(ただし、自転車の運行も道路交通法により安全運転義務はあります。自転車の使用方法や耐用年数などは、メーカーが取扱説明書などで注意・警告しています。)現在、自転車の交通事故が社会問題化しています。自転車と歩行者の事故で、歩行者が死亡するケースも起きています。社会問題化した背景には、免許制度や車検制度がなく、危険な運転や危険な改造が、やや放置ぎみになっていたことに加えて、自転車事故に備える保険が普及していないことも問題です。自転車による交通事故が起きた際に、その原因が運転者の運行の問題ではなく、自転車の欠陥が原因であれば、自転車製造業者の責任となりかねません。

4.まとめ

安全第一の交通上用具である自転車には、PL保険は必須です。

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