はじめに
補聴器は50万から100万円以上まで高額となることから保険に加入したいというニーズがあるものの、実際も補償内容は限定的であるため、注意が必要です。補聴器にかかわる保険についてまとめます。
なお、動産総合保険についての記事一覧は動産総合保険のすべてにまとめてあります。また、法人向けの損害保険全般について知りたい方は、法人向け損害保険のまとめに各商品ページへのリンクがまとめてありますのでぜひチェックしてみてください。
1.動産総合保険と補聴器について
補聴器に補償をかけたいと考えたときには、下記の項目について確認するようにしましょう。
1-1.購入にあたって、保険適用(補助)
介護保険等の購入時の保険による補助はありません。ただし、障害者認定がある場合は障害者総合支援法の補装具費支給制度により補聴器購入時に補助が受けられます。
1-2.購入後の保証について
メーカーが購入後の一定期間を保証期間として、保証する仕組みで、いわゆる「メーカー保証」と呼ばれるものです。メーカーによって保障内容は様々で、購入時に商品とともに提供される「保証証」に記載された内容となります。購入後、ユーザーが任意に加入する損害保険(動産総合保険)と異なり、紛失も保証されるケースもあり、購入に確認しましょう。
1-3.購入者(ユーザー)が任意に加入する損害保険
補聴器の所有者が任意に保険を掛ける場合は、動産総合保険に加入することが可能です。ただし、加入のタイミングや補償内容に注意が必要です。加入のタイミングが購入後の一定期間に限定されるケースがあるからです。これは、メーカーと損害保険会社が提携して、購入者(ユーザー)へのサービスとして保険募集を行っているケースで、補償内容や損害発生時の自己負担額があらかじめ設定されています。
補償内容は、メーカー保証と異なり、紛失は対象となりません。また、補償限度額が購入価格の6割程度なるなど、一定の自己負担額が発生します。再購入の補助的な保険と考えましょう。
2.まとめ
動産総合保険をかけたいというニーズがある補聴器ですが、独特の注意点がいくつかありました。メーカー保証と動産総合保険の特徴をよくチェックした上で、よりよい方法を選ぶようにしましょう。