建設工事保険と組立保険の違いについて

建設工事保険と組立保険は、共に工事の目的物を補償する保険ですが、対象としている工事の種類が異なります。簡単に言えば、建物建築は建設工事保険、設備・機械工事は組立保険となります。
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1.はじめに

建設工事保険と組立保険、ともに工事の保険ですが、どんな違いがあるのでしょうか。名称から何となくわかりそうで、でもはっきりとは分からないですよね。

どちらを選ぶべきかは工事の種類によって決まりますので、建設事業者・施主・発注者は心配する必要はありません。保険会社が判断します。

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建設工事保険と組立保険の違い

建設工事保険と組立保険は、補償の対象としている工事の種類が違う

2.建設工事保険は主に建物を造る工事が対象

建設工事保険は建物を新たに建造する、または既存の建物を増改築するなどの工事を対象としています。

具体的な工事例としては、ビル、工場、住宅、店舗などの新築工事または増改築工事などです。

3.組立保険は主に機械・設備の工事が対象

組立保険は機械、設備、装置などの組立または据付を主体とする工事を対象としています。

3-1.具体的な工事例

  • 建物の内部・外装の工事、付帯設備の工事

冷暖房設備、給排水設備、電気・ガス設備などの工事

(ただし、これらを建物新築に伴い、1つの工事として請負・施工する場合は、建設工事保険の対象となります。)

  • 屋外鋼構造物の建造工事

アンテナ、鉄塔、アーケード、煙突、サイロなど

  • 機械・設備・装置の組立・据付工事

工業用各種機械、ポンプ、ボイラ、発電・変電機、エレベーター、エスカレーター

配管、屋外照明設備など

なお、工場やプラントで①~③を複合した設備一式工事なども組立保険の対象となります。

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4.まとめと関連知識

建設工事保険は、新たに建物を建築する工事(既存の建物に同種の用途でその建物を大きくする増改築を含む)を対象とします。

一方で組立保険は、機械・設備などの組立または、既存の建物に、その建物とは別の用途・目的・性能をもった機械などを据付・組立するなど工事を対象とします。

実際の保険契約手続きにおいては、請負契約書を保険会社または保険代理店に提示することが必要になり、工事ごとに判定されます。

また、住宅新築工事と設備工事が同時に進行するケースにおいては、請負契約書が1つの場合は建設工事保険、2つの場合は、建設工事保険と組立保険の2契約となる可能性もあります

建設工事保険と組立保険のどちらを用意すべきか迷ったときには、早い段階で保険会社や保険代理店に相談し、適切な補償を余裕をもって用意するようにしましょう。

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